毎日の就寝時間や起床時間が違い、一定せず少しづつ毎日寝る時間起きる時間がズレていく…
また定期的に昼夜逆転を繰り返しどうしても治らない…等
こういった症状があるなら非24時間睡眠覚醒症候群の可能性が考えられます。
非24時間睡眠覚症候群の症状とは?体内時計が狂ってる?
この非24時間睡眠覚症候群は、毎日1時間(不規則的に2~3時間等も)ずつ眠りに入る時間がズレていき、その結果起床時間もズレていき、周期的に昼夜逆転を繰り返し行ってしまうのが特徴的な症状です。
非24時間睡眠覚症候群は、概日リズム睡眠障害の自由継続型の症状とも言われます。
体内時計が狂うことで起こる?
この症状は体内時計が狂うことで発症します。
基本的に人の体内時計の周期は24時間※なのですが、この非24時間睡眠覚症候群の場合は、体内時計が24時間以上(大抵1時間~プラスされている状態)になってしまっている為、毎日少しずつ就寝時間と起床時間がズレていきます。
※厳密に言えば、体内時計は24~25時間と言われています。
常に体内時計のリズムがズレているので、仕事に支障をきたすような過度な眠気などを感じる時期もあれば、正常な睡眠リズムの時期もあり体調が優れて良好な時もあります。
なので、この疾患に気付かずに繰り返し、完全に昼夜逆転する時期が1カ月おきに発生するようになります。
非24時間睡眠覚症候群の原因は仕事や食事が関係してる?
そして非24時間睡眠覚症候群の原因は、1日中部屋にこもってする仕事をしていたり、食事を3食取らないこと等により体内時計のリズムが狂ってしまうことで起こります。
例えば…
- 朝日が出る前に出勤し昼間でも外に出ずに勤務している方
- 自宅を自宅兼事務所にしている個人事業主の方
- 朝食を取らずに出勤する(朝食をとることで体内時計がリセットされます)など…
その他の原因
また夜更かしが原因で起こる睡眠相後退症候群が悪化したときに、この非24時間睡眠覚症候群になりやすい傾向があります。
そして、視覚障害者の方は光を感じることが出来ないため、慢性的に非24時間睡眠覚症候群なっていることが多いです。
非24時間睡眠覚症候群の治療法は段階的な治療?
非24時間睡眠覚症候群の治療法は他の概日リズム睡眠障害と同様に、生活療法、高照度光療法、薬物療法の3種類を行うのですが、この3種類を段階的に行っていくのが特徴的です。
- 生活指導(療法)
- 生活指導+薬物療法
- 生活指導+薬物療法+高照度光療法
生活指導(療法) | 軽症の場合は起床後に太陽光に浴びることで改善がみられる。↑で触れているように3食の食事を決まった時間に取る |
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薬物療法 | ラメルテオン(ロゼレム)の処方 |
高照度光療法 | 一時的に入院し、入眠時間から逆算した時間に2500ルクス以上の光を朝の時間帯に浴びる |
現状の就寝時間・起床時間をまずチェックする?
ちなみに、この非24時間睡眠覚症候群は自分がいまどういった睡眠リズムかが分からないと、治療を行えないため、睡眠日誌なるものをつけます。
ただ一か月周期でズレているのを確認する必要があり、本格的な治療に入るまで時間を要することがあります。
まとめ
- 非24時間睡眠覚症候群の症状は体内時計(睡眠リズム)が1時間ずつズレていく
- 原因は太陽光に浴びない生活や食事を抜いたりすることで体内時計がリセットされないから
- 非24時間睡眠覚症候群の治療法は3段階で実施していく
3食の食事をとるのは体内時計に密接な関係があります。
その中でも朝食をとることで、ズレ始めたリズムを一度リセットしやすく、症状が慢性化していなければ容易に非24時間睡眠覚症候群は改善しやすくなります。