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睡眠薬は服用すると依存する?依存症になりやすい睡眠薬がある?

睡眠薬を服用していると、依存症になってやめられなくなるのではないか?と言う心配が出てくると思います。

確かに、過去に日本でも処方されていたバルビツール系睡眠薬(ラボナやバルビタール等)には強い依存性によって睡眠薬をやめられなくなったり、副作用の耐性により服用量が増えていくということもありました。

ですが、現在処方されている睡眠薬にはほとんどそういった強い依存性はありませんが、それでも依存性が全くないわけではありません。

この記事では医師から処方される睡眠薬の依存について触れていますが、市販の睡眠薬(厳密には睡眠改善薬)については「市販の睡眠薬の効果とは?市販の睡眠薬に強力なものはない?」で詳しく書いています。

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睡眠薬依存には2種類ある?

まず睡眠薬の依存に関しては大きく分けると2つの依存があり、身体依存精神依存(心理依存)の2種類あります。

睡眠薬の身体依存

まず身体依存は、睡眠薬の副作用でもある耐性と離脱症状の2つのことを指します。

耐性 服用を続けると効きにくくなり、効き目を得るために量を増やす
離脱症状(退薬症候) 薬を飲むことをやめると禁断症状がでる

それぞれの細かい症状に関しては、↑の記事を参考にしてみてください。

睡眠薬の精神依存

精神依存は睡眠薬を服用したときに安心感を感じたり、もしくは睡眠薬が無いと眠れなくなるかもしれないというように心理的に睡眠薬に頼ってしまうという状況を指します。

心配性な人や不安の強い人が、こういった精神依存になりやすくなります。

ですが厳密に言えば、睡眠薬のこういった精神依存は薬物依存とは少し異なります。

薬物依存の精神依存は覚せい剤や麻薬などの服用時に快感を感じ、さらに服用したいという渇望がでて、服用回数が増していくという症状を正確には指します。

基本的には、睡眠薬の依存は身体依存が中心で、覚せい剤や麻薬のような薬を渇望するような精神依存が起こるような睡眠薬はほとんどありません。

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どのくらいの服用で睡眠薬の依存症になりやすいのか?依存症になりやすい睡眠薬とは?

そして、この睡眠薬の依存症(主に身体依存)は服用(連用)が6か月以上続けるとなりやすくなる場合があります。

特に作用時間が短い短時間作用型の睡眠薬(特にベンゾジアゼピン系)は、服用後に薬の効果が得られる反面、長期間の服用による依存形成のリスクが高いと言われています。

その為、現在では作用時間の短い睡眠薬を長期服用する場合は、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬などの依存形成リスクが低い睡眠薬を処方されることが多いです。

もちろん、不眠症や睡眠障害の種類によって、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬では対応できない症状などもあります(入眠障害中途覚醒早朝覚醒が複合的に起こっている場合等)。

依存形成リスクが高い睡眠薬と依存形成リスクが低い睡眠薬

現在、日本で処方されている睡眠薬を依存形成リスク高い・低い順で並べてみました。

  • ベンゾジアゼピン系睡眠薬(ハルシオン等)↑依存形成リスク高い
  • 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(マイスリー等)
  • メラトニン受容体作動薬(ロゼレム)
  • オレキシン受容体拮抗薬↓(ベルソムラ)↓依存形成リスク低い

リスク順で見ると、ロゼレム(ラメルテオン)、ベルソムラ(スボレキサント)はリスクが低いと言われていますが、長期服用による臨床/検証結果がまだまだ少ないのが実情です。

とは言っても、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の減薬・減量する際に、置き換えの薬として現在ロゼレムが処方されることもあり、それなりにメラトニン受容体作動薬は耐性による依存リスクは少ないと言われています。

関連記事:睡眠薬のやめ方-やめるにはいくつのかの方法がある?

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睡眠薬の依存症による有名人の話等

ちなみに睡眠薬は依存性があるというのが広くひろまったのは、アメリカの女優マリリンモンローの過剰摂取による死亡事故が有名ですね。

1950年代に活躍したアメリカの女優マリリンモンローの死因は、バルビツール系睡眠薬の過剰摂取によるものと言われています(デイリーニュースが1962年8月28日に掲載したマリリンモンローの死亡診断書には急性バルビツール中毒と死因欄に書かれています。ネットで検索すると出てくるかもしれません)。

冒頭でも触れていますが、かつて日本でも処方されていたバルビツール系睡眠薬は耐性が強いために、依存形成リスク高く、現在では不眠症の薬としては処方されることはありません(その後1960年代にベンゾジアゼピン系睡眠薬が使われるようになりだしました)。

日本でも過去に芥川龍之介がバルビツール系の鎮静薬(ベロナール等)を大量摂取して自殺を図ったということが広く報道されてことで、睡眠薬の服用は死につながる依存症になるから危険というイメージが作られていきました。

まとめ

  • 睡眠薬の依存には身体依存と精神依存があるが、睡眠薬の依存症は主に身体依存
  • 睡眠薬の依存症は6か月以上の服用でなりやすく、短時間型の睡眠薬でより依存形成リスクが高くなる
  • 依存リスクが低い睡眠薬(非ベンゾジアゼピン系)もあるが、不眠の症状が軽度なものに限って処方される

現在日本で、処方されている睡眠薬の依存には文中で触れているような精神依存はほぼありません。

ですので、大量摂取しても死にいたるということはほとんどありまえせん。

もちろん、睡眠薬の服用量を守り、大量摂取は厳禁です。

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