Sponsored Links

妊娠・授乳中の睡眠薬はNG?胎児に及ぼす2つの影響とは?

妊娠中の妊婦の方や、産後の授乳中に陥る不眠。こういった時に睡眠薬をお母さんが服用するとどういった影響が赤ちゃん(胎児や新生児)にあるのか。

また男性(父親)が睡眠薬を服用し、女性が妊娠した際の胎児への影響などについても気になるところです。

睡眠薬については処方された睡眠薬、市販の睡眠薬(睡眠改善薬)両方について説明しています。

Sponsored Links

妊娠中や授乳中の睡眠薬服用に対する胎児への2つの影響とは?

まず、妊娠中と授乳中ともに睡眠薬を飲むのは、胎児に影響が出るので基本的には服用はNGです。

そして具体的に胎児にどんな影響を与えるかと言うと、催奇形性(さいきけいせい)胎児毒性(たいじどくせい)の2つあります。新生児への授乳に関しては、胎児毒性のみです。

  • 催奇形性…心室中隔欠損症、口唇裂、口蓋裂、二分脊椎等…
  • 胎児毒性…臓器障害、羊水量の減少、陣痛の抑制・促進、哺乳困難、筋緊張低下、嗜眠、黄疸、体重減少
睡眠薬の影響
1か月目(3週6日目まで) 睡眠薬の影響が残らない時期(※1)
2~4か月目(4週0日目~15週6日目まで) 催奇形性
5か月目以降~(16週0日目~) 胎児毒性
分娩(出産)以降 母乳から新生児への影響は胎児毒性(主に嗜眠や体重減少)と睡眠薬の副作用(※2)が表れやすい

もう少し詳しく説明すると、特に4週~7週までの睡眠薬の服用で催奇形性のリスクが非常に高く(絶対過敏期)、胎児毒性は分娩前に近づけば近づくほど胎児へ影響を与えます。

(※1)次項の父親が睡眠薬を飲んでいた場合の胎児への影響はある?で触れています。
(※2)睡眠薬の副作用に関しては「睡眠薬の副作用ってどうなの?副作用が少ないのってある?」を参考にしてください。

市販の睡眠薬も妊娠中や授乳中はNG?

そしてここまでは処方されている睡眠薬についての話でしたが、市販の睡眠薬(厳密には睡眠改善薬)についても触れておくと、市販の睡眠改善薬も妊娠中・授乳中ともに服用は控えるべきです。

この市販の睡眠改善薬の主成分はジフェンヒドラミン塩酸塩という抗ヒスタミン作用の成分なのですが、このジフェンヒドラミン塩酸塩を投与された母親から生まれる胎児の奇形児の出生率が高い可能性があるという調査報告があります。

ただ処方される睡眠薬と同様に、統計的に不十分なことが多いのが実情です(胎児に対する実験などは倫理上の問題もあるため)。

まずそもそもの話、妊娠中の不眠症は慢性化していくものなので(不眠の症状中途覚醒が多い)、仮に胎児の影響のことを抜きにして服用したとしても効果はあるとおもいます。

ですが、市販の睡眠改善薬は何日か立て続けに服用すると、じきに効かなくなります(4日程度で薬の耐性ができて効かなくなる)。

市販の睡眠薬の効果とは?市販の睡眠薬に強力なものはない?

↑の記事で耐性についてと、薬局やドラッグストアで手に入る市販の睡眠改善薬のリストを載せていますが、どれも主成分はジフェンヒドラミン塩酸塩で1回の服用量もすべて一緒なので、別の睡眠改善薬を飲みまわしても意味はありません。

Sponsored Links

父親が睡眠薬を飲んでいた場合の胎児への影響はある?

そして妊娠初期に気になるのが、男性(父親)が睡眠薬を服用しているorしていた場合の胎児への影響です。

結論から言ってしまえば、男性(父親)が睡眠薬を服用していても胎児に影響はありません。

そもそも射精時の精子の数は2億~3億個ありますが、その中の約2割が元々形態的に異常がある精子です。仮に睡眠薬による影響で、異常のある精子が増えたとしても、受精までにたどり着くのは正常かつ健康な精子のみです。

また、父親が睡眠薬を飲みはじめた直後に女性の妊娠が発覚した場合も、特に気にする必要はありません。精子の形成には74日前後かかるため、妊娠2週0日の受精の段階で、睡眠薬の影響を受けている精子は形成されていません。

※ただこれはあくまでも睡眠薬での話であり、痛風治療薬(コルヒチン)や角化症治療薬(エトレチナート)などの薬を父親が服用している場合は、胎児に影響がある可能性があると言われています。

やむおえず妊娠中に睡眠薬等を服用する場合のケースってどんなケース?

また”基本”妊娠中の睡眠薬服用はNGと言っているように、例外的に医師が睡眠薬等を認める場合もあります。

例えば不眠症と併せてうつ病や統合失調症を患っている女性に妊娠が発覚した場合には、睡眠薬や抗うつ薬の服用をやめることで、さらにその病状が悪化した場合を考えたうえで、例外的に服用を認める場合があります。

少し不眠という部分では外れますが、統合失調症患者に見られる幻聴や幻覚などが悪化が考えられる場合などです。

もちろん、その際に催奇形性や胎児毒性のことについては説明したうえでです。

まとめ

  • 妊娠・授乳中の睡眠薬の服用は2つのリスクがある(催奇形性と胎児毒性)
  • 父親が睡眠薬を服用していても胎児への影響は限りなく少ない
  • 妊娠中の睡眠薬はうつ病や統合失調症のような精神障害がある場合に、限定的に服用する場合がある

また不眠の原因がむずむず脚症候群や周期性四肢運動障害の場合であっても、基本は非薬物療法になるので、概ね鉄分を摂取することが勧められます。

もしむずむず脚症候群や周期性四肢運動障害の不眠の場合は、↑の記事を参考にしてみてください。

Sponsored Links
Sponsored Links