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睡眠薬の副作用ってどうなの?副作用が少ないのってある?

睡眠薬は常用すると副作用が怖いというイメージがありますが、正しい知識を習得すればそれほど怖いものでもありません。

またここ最近では、副作用が少なく弱い睡眠薬もあります。

ただ比較的代謝機能が衰えている方(高齢者などのお年寄り)は、副作用が生じやすい為、注意が必要です。

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睡眠薬の副作用は10個ある?

現在日本で使用されている睡眠薬の多くは、GABA系睡眠薬のベンゾジアゼピン系が用いられています。

他の系統の睡眠薬の副作用についても後述していきますが、このベンゾジアゼピン系の睡眠薬の副作用について解説していきます。

まず、このベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用は大きく分けると10個の副作用があります。

持ち越し効果 睡眠薬の効果が翌朝以降に持ち越される副作用で、日中の眠気、ふらつき、めまい頭重感(頭痛)倦怠感、脱力感、呂律が回らない等といった症状が出る。高齢にるほど副作用は出現しやすい。
筋弛緩作用 就寝中の呼吸筋が活動低下するため、起床時にふらついたり、転倒することがある。高齢者で生じやすい。
記憶障害 睡眠薬服用後から寝つくまでの間の出来事や、夜中に目覚めたときの出来事を忘れる(前向性健忘)。特に飲酒(アルコールの摂取)と睡眠薬を併用するとこの副作用が強くなる。
反跳性不眠 今まで飲み続けていた睡眠薬を、自己判断で突然服用中止した時に以前よりも強い不眠が生じる副作用。作用時間が短い睡眠薬で生じやすい、作用時間の長い睡眠薬でも生じる。
退薬症候 今まで飲み続けていた睡眠薬を、自己判断で突然服用中止した時に、不安やイライラや手足の震え(けいれん)、発汗などが副作用で現れる。
奇異反応 睡眠薬の本来の効果とは逆で、興奮したり攻撃的になったり錯乱状態になったりする。過食やせん妄なども副作用として出現。非常に稀な副作用。
早朝覚醒、日中不安 早朝などに睡眠薬の作用がきれて早く目が覚めたり、日中に感じる不安が増大する
常用量依存 長期的に睡眠薬を服用することで薬をやめられなくなる副作用。
精神運動機能低下 精神を要する作業力の低下や、注意散漫などの集中力の低下、また反射運動能力の低下
耐性 GABA系睡眠薬ではほとんどありませんが、何年も同じ睡眠薬を使っていると効果を得にくくなることがあります。

※このベンゾジアゼピン系睡眠薬には、ハルシオン(トリアゾラム)、デパス(エチゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)等があり、それぞれに副作用がありますが、それぞれの睡眠薬の副作用については別の記事で追記していきます。

ちなみにGABA系睡眠薬の非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に関しては、ベンゾジアゼピン系とは違い耐性や反跳性不眠、退薬症候が生じません。

ベンゾジアゼピン系が副作用が強いなら非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を使ったほうがいいんじゃないの?

ここまで説明していると非ベンゾジアゼピン系のほうが副作用が少ないのなら、ベンゾジアゼピン系を服用するよりも非ベンゾジアゼピン系を積極的に服用すればいいんじゃないかと思いそうです。

ですが、早朝覚醒中途覚醒のような長い時間継続的に眠れない不眠症の症状の場合には、非ベンゾジアゼピン系は作用時間が超短時間型の睡眠薬の為に、効果が得られない場合があります。

もちろん、入眠障害などの寝つきが悪いことが原因で不眠症に陥っている場合には、非ベンゾジアゼピン系が処方されることが多いです。

なので、不眠症の症状によってGABA系睡眠薬を使い分ける必要があります。

睡眠薬の種類-効果(作用時間)別の一覧表あり

睡眠薬の作用時間のについては、↑の記事で一覧表にしています。

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睡眠薬の中でも副作用が少ないor弱いのってある?

不眠症や睡眠障害の症状によって処方されるかというのはありますが、比較的副作用が少ないor弱い睡眠薬もあります。

前項でも取り上げているように、非ベンゾジアゼピン系は初期の不眠症の症状の場合に処方される(※中程度以下の不眠症)睡眠薬で、副作用はベンゾジアゼピン系と比較すると少ないです。

その非ベンゾジアゼピン系の中でも、一番服用されているのはマイスリー(一般名:ゾルピデム)です。

副作用としては、朦朧状態や睡眠時隋伴症夢遊病)等がありますが、作用時間が4時間と短いため持ち越し効果はほとんどありません。

メラトニン受容体作動薬などの副作用

そしてメラトニン受容体作動薬のロゼレム(一般名:ラメルテオン)等は、ベンゾジアゼピン系の副作用のような記憶障害や筋弛緩がありません。

ですが、稀にめまいや頭痛等の副作用が見られることもあります。

また2014年に世界に先駆けて日本で発売されたオレキシン受容体拮抗薬のベルソムラ(一般名:スボレサキント)は、ベンゾジアゼピン系のような副作用(筋弛緩や反跳性不眠、退薬症候)はありませんし、依存性も低いとされています。

ですが、メラトニン受容体作動薬※も含めオレキシン受容体拮抗薬には長期服用による検証/臨床結果(エビデンス)がまだまだ少ないため、長期に服用した場合の副作用などは分かっていない部分が非常に多いです。

※特にメラトニン受容体作動薬は不眠症というよりも、概日リズム睡眠障害で処方されることが多い。

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睡眠薬の副作用がある場合に処方されるもの

また睡眠薬の服用で副作用がある場合に、副作用の症状によっては新たに薬が処方されたり、また副作用のある睡眠薬の代わりに新たな薬が処方されることがあります。

例えば、健忘等の記憶障害の副作用がひどい場合には、抗うつ薬の「ミアンセリン」や「トラゾドン」が処方されることがあります(特にベンゾジアゼピン系の睡眠薬で作用時間が長い薬を服用している時など)。

その他にも、筋弛緩の副作用がある場合には、その代わりに漢方薬の抑肝散(よくかんさん)を処方されることもあります。

抑肝散は認知症の方にも処方される漢方薬で、イライラや興奮を抑える鎮静作用もあるので、不眠症の原因で一番多い一次性不眠(イライラしたり考え事がし過ぎで眠れないなど)に効果が高いです。

不眠症の原因とは?一番多い原因は何?

まとめ

  • 睡眠薬の副作用は高齢者になるほど生じやすい
  • 睡眠薬の副作用が少ないオレキシン受容体拮抗薬は今後期待されている
  • 睡眠薬で副作用が出る場合、抗うつ薬や漢方薬が処方されることがある

またいくつかの睡眠薬を服用すると副作用が心配な方もいますが、基本的に医師の診断で処方されるものなので特に問題はありません。

※もちろん、通常は単体での処方が基本です。

例えば、不眠症では入眠障害や中途覚醒(早朝覚醒)などが複合して生じることがあるので、その場合短時間型のレンドルミン、中間作用型のエリミンが同時に処方されることもあります。

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