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睡眠薬の種類-効果(作用時間)別の一覧表あり

睡眠薬の種類というのは、非常に多くあります(過去の開発されたもの含め)。

そしてよく「効果のある睡眠薬はないか?」「強い睡眠薬はあるのか」という声もありますが、自分の今の不眠の症状に照らし合わせて処方されるものなので、効果のあるや強い睡眠薬等は人それぞれ違います。※

※「睡眠薬が効かない原因は別の睡眠障害が隠れている?」でも触れていますが、そもそも同じ不眠症の症状で同じ睡眠薬を処方されても効く人効かない人もいます。

ですので、この記事では現在日本で処方されている睡眠薬の種類とその効果(作用時間)、そして睡眠障害によってどういった睡眠薬が処方されるかを解説しています。

睡眠薬の種類を作用時間別に一覧表にもしているので参考になればと思います。また、睡眠薬のそれぞれの強さについては「等価換算表」というものもあるので、一覧表と合わせて記載しています。

睡眠薬の種類の一覧表(作用時間別)

睡眠薬の等価換算表(強さ)

※↑のリンクをクリック(スマホならタップ)でそれぞれの表に移動します。

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日本で処方される睡眠薬の種類とは?

まず、日本の医療機関で処方される睡眠薬には大きく分けて4つの種類があります(表には処方箋なしの睡眠薬も載せています)。

ベンゾジアゼピン系 主によく使われる睡眠薬
非ベンゾジアゼピン系 高齢者向け
メラトニン受容体作動薬 概日リズム睡眠障害患者向け
オレキシン受容体拮抗薬 一番新しい睡眠薬の種類
ジフェンヒドラミン塩酸塩 市販の睡眠薬(厳密に言うと睡眠改善薬)

現在、一般的に広く使われるのがベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、主に中程度以上の不眠症の場合に用いることが多く、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は軽度な不眠症患者に処方される睡眠薬です。

ちなみに薬局やドラッグストアで医師の処方箋なしで購入できる睡眠薬は全くの別物で、↑の表でも記載しているようにジフェンヒドラミン塩酸塩という抗ヒスタミン薬が使われています。市販の睡眠薬(睡眠改善薬)については↓の記事で詳しく触れています。

市販の睡眠薬の効果とは?市販の睡眠薬に強力なものはない?

またベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系はGABA(ガンマアミノ酪酸)の作用を高めることで、眠りを誘う働きがあるので、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系を合わせてGABA系睡眠薬とも言います。

過去に日本でも処方されていた依存性の高い睡眠薬について

以前(十数年前、1960年代まで)までは、バルビツール酸系と言われる睡眠薬も使われていました。ですが、このバルビツール系睡眠薬には非常に強い副作用があり、そして依存性が高いので現在では不眠症や睡眠障害の治療薬として処方されることはありません。

  1. 理学検査で用いられることがあるバルビツール系睡眠薬

    不眠症の治療ではバルビツール系睡眠薬は処方されることはありませんが、成人の脳波検査などの理学検査時に短時間の睡眠導入としてペントバルビタール(ラボナ;田辺三菱)が使用されることはあります。

関連記事:睡眠薬は服用すると依存する?依存症になりやすい睡眠薬がある?

※追記2016年に報じられた新聞記事によると…

1960年代以前に開発された古い種類の睡眠薬を過剰服用すると、それ以後の新しい種類に比べて合併症の誤嚥(ごえん)性肺炎を発症する割合が約4倍高くなるとの調査結果を、医療経済研究機構(東京都)などのチームがまとめた。古い種類の睡眠薬は精神科外来患者ら約10万人が服用している…

にわかに信じられませんが、老人の方で過去に飲み残したバルビツール系睡眠薬などが手元にある場合などに上記のようなことが起こっているようです(また同時期の週刊誌系の報道では、今でもバルビツール系睡眠薬を睡眠薬として処方している病院もあるという記事もありましたが、↑に書いたような理学検査で用いられるペントバルビタールと混同しているのではないか?と正直信ぴょう性は微妙なところです)。

ちなみにこういったバルビツール系睡眠薬を服用すると、麻酔が効いている体と同じような状態になり、副作用として呼吸機能や循環機能の停止してしまう恐れがあります。

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睡眠薬には作用時間別に分かれている?(睡眠薬一覧表あり)

そして現在処方されている睡眠薬に話を戻すと、睡眠薬には作用する時間がそれぞれの種類にあり、大きく分けて4つの時間のタイプに分かれます。

  • 超短時間作用型(消失半減期※:2~5時間)
  • 短時間作用型(消失半減期:6~10時間)
  • 中間作用型(消失半減期:20~30時間)
  • 長時間作用型(消失半減期:50~100時間)

※消失半減期と言うのは薬が作用する時間ではなく、睡眠薬を服用してから体内から薬が排出される時間を表しています。

睡眠薬の作用時間別の一覧表

睡眠薬の作用時間別に表にしてみました。

種類一般名商品名作用時間消失半減期
メラトニン受容体作動薬ラメルテオンロゼレム超短時間作用型1時間
非ベンゾジアゼピン系ゾルピデムマイスリー短時間作用型2時間
ゾピクロンアモバン4時間
エスゾピクロンルネスタ5~6時間
ベンゾジアゼピン系トリアゾラムハルシオン2~4時間
エチゾラムデパス6時間
ブロチゾラムレンドルミン7時間
リルマザホンリスミー10時間
ロルメタゼパムエバミール
ロラメット
10時間
ニメタゼパムエリミン中間作用型21時間
フルニトラゼパムロヒプール
サイレース
24時間
エスタゾラムユーロジン24時間
ニトラゼパムベンザリン
ネルボン
28時間
クアゼパムドラール長時間作用型36時間
フルラゼパムダルメート65時間
ハロキサゾラムソメリン85時間
オレキシン受容体拮抗薬スボレキサントベルソムラ短時間作用型11.5時間

睡眠薬の等価換算表(強さ)

数字が小さくなればなるほど薬の強さを表していますが、数値はあくまでも目安です。※ラメルテオン(ロゼレム)、スボレキサント(ベルソムラ)は根拠となるデータがないため記載していません。

一般名 商品名 等価換算
ゾルピデム マイスリー 10
ゾピクロン アモバン 7.5
トリアゾラム ハルシオン 0.25
エチゾラム デパス 1.5
ブロチゾラム レンドルミン 0.25
リルマザホン リスミー 2
ロルメタゼパム エバミール 1
ニメタゼパム エリミン 5
フルニトラゼパム ロヒプール 1
エスタゾラム ユーロジン 2
ニトラゼパム ベンザリン 5
クアゼパム ドラール 15
フルラゼパム ダルメート 15
ハロキサゾラム ソメリン 5
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睡眠薬は睡眠障害の種類によって使い分けが必要?

睡眠薬に色々な作用時間があるのは、睡眠障害によって使い分ける必要があるからです。

例えば、不眠症の症状で寝つきの悪い入眠障害だけを患う人に対しては、超短時間作用型や短時間作用型が処方されます。

不眠症の症状による睡眠薬の使い分け

なので不眠症であれば、症状の種類によって以下のように睡眠薬が処方されます。

入眠障害 超短時間作用型や短時間作用型
中途覚醒早朝覚醒 中間作用型や長時間型
熟眠障害 中間作用型や長時間型

もちろん、入眠障害のようになかなか眠りにつくのが困難な症状と、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒の症状が一緒に起こる場合には、超短時間作用型(or短時間作用型)と中間作用型(or長時間型)の2種類の作用時間の違う睡眠薬を服用することもあります。

不眠症の症状は4種類!症状が慢性的に続くと起こることとは?」の記事でも触れていますが、不眠症の主な4つの症状は複合で起こることが多いので、2種類以上の睡眠薬を服用することは珍しいことではありません。

またメラトニン受容体作動薬(一般名:ラメルテオン、商品名:ロゼレム)に関しては、作用時間に関係なく概日リズム睡眠障害患者向けに処方される薬で、概日リズム(睡眠のリズム)を整える効果のある睡眠薬です。

まとめ

  • 睡眠薬の種類には大きく分けて4つあり、現在は副作用の強いバルビツール酸系の睡眠薬は処方されていない
  • 睡眠薬で多く処方されている種類は、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系のGABA系睡眠薬
  • 睡眠薬には作用時間がそれぞれあり、症状が複合している場合は2種類以上の睡眠薬を服用することもある

睡眠薬と聞くとどうしても副作用等による怖さなどがありそういったネガティブなイメージが定着しているせいか、日本での睡眠薬の使用率は4%程度です。

日本人の5人に1人、約2,000万人が不眠に悩まされている中での4%は非常に少ないです。

副作用については詳しく↓の記事でも書いていますが、睡眠薬のことを正しく理解できればそれほど恐れるものでもありません。

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